合唱初心者のための「五つの童画」~解説その1~ 

みなさま、はじめまして。
CANTUS ANIMAEの左脳担当(!?)、Sop.芳賀です!

第15回演奏会を楽しんでいただくために、今日から演奏会までの間、
演目の解説を連載したいと思います~!

というのも、CAの演奏会のパンフレットの解説って実はとってもマニアックなんです(^_^;)
「ちょっとついていけない~・・・」という中高校生、合唱初心者さまに向けての情報発信も大事よねっ?
ってことで、企画いたしました。

第一弾は、メインステージ3st
作曲:三善晃 作詩:高田敏子
「五つの童画」

まずは、「これを知っているともっと楽しめる五つの童画3つのポイント」
その1です。

<ピアノと合唱の関係について>
作曲の三善晃先生は、ピアノの名手です。ピアノ曲を沢山書いているだけではなく、三善メソッドというピアノの教え方まで考えてしまったくらい!です。
そして、器楽曲やシンフォニーもたくさん書いている作曲家で、いわゆる「合唱専門の作曲家」ではありません。
だから、ピアノの使い方が他の作曲家とは大きく違います。実は、この時代に三善氏の合唱作品が出てくるまでのピアノの役割は「伴奏」が多かったのです。合唱を補佐役ですね。
そういう曲は、実際に演奏するときも、ピアノが大きくなりすぎないように、遠慮がちにほんのちょっとフタをあけて、舞台の端の方で演奏されます。
でも、「五つの童画」の中のピアノは、合唱と同じ1つのパートとして、対等もしくはそれ以上の役割を持っています。
だから、ピアノは堂々と舞台の真ん中で、がばりと大きくフタをあけて演奏されるのです。

もちろん、今回の演奏会も同じく、どどーんと、真ん中にピアノが来きます。
合唱団の真ん中あたりに立つ人は、フタのせいで指揮が見えづらいし、お客さんの顔も見えなくなってしまうのだけど、それにはこういう理由があるのです。

「五つの童画」は、合唱だけではなく、ピアノそれ自身が歌う部分や、ピアノと合唱の掛け合いが聴きどころってことになります。


今回のピアノの平林知子先生は、好き放題に歌いまくりなCA団員の心の拠り所的存在です。
時に激しく、時にやさしく、合唱と対峙したり、寄り添ったり、いつも素晴らしいピアノを聞かせてくれます。
特に、メロウな音が素敵なんですよねえ。。。平林先生のピアノは。
合唱とピアノの激しくも切なく悲しく、そして明るく、楽しい「五つの童画」の世界を、しっかりお届けできるように、がんばります!

(つづく)