The 30th Concert 祈りのかたちVol.4 ― 響きあう声・祈りのルフラン ―

CANTUS ANIMAE The  30th Concert
「祈りのかたちVol.4 ― 響きあう声・祈りのルフラン―」

○日時:2025年10月13日(月・祝)14:00開演
○場所:杉並公会堂 大ホール

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○曲目

G. P. da パレストリーナ「Stabat Mater」
J. S. バッハ「Komm, Jesu, komm」
J. ブラームス「Fest und Gedenksprüche」
F. マルタン「二重合唱のためのミサ曲」
K. ペンデレツキ「Agnus Dei」

○出演

 指揮:雨森文也

 合唱:CANTUS ANIMAE

私たちは、生まれた時からほぼ「平均律」の響きの中で生きてきました。
しかし、これは人間が作り出した固定音律楽器(ビアノ、オルガンなど)の為の歪んだ響き(人工的な響き)であると言ったら言い過ぎでしょうか。
 古代ギリシャ、ビタゴラスの時代から、響きとは「神から賜った美しきもの」。
すなわち、1オクタープは振動比が1:2、完全5度は2:3、完全4度は3:4など整数比で表され、かつ「美しく調和して響く音こそが神からの賜り物」、そして「それは人間の声でこそ実現可能なもの」とされ、その思想は特にキリスト教カトリックの典礼音楽の中で、進歩・発展してきました。
 単旋律のグレゴリオ聖歌から中世のオルガヌムの時代を経て16世紀のルネサンス・ポリフォニーの時代までは、まさに美しき響きこそが神へ届けるに相応しい音楽とされ、17世紀以降、楽器が発明・改良・発展し音楽の主役は器楽へ移っても、作曲家たちは「純正な声の響きから生まれる祈りの音楽」を書き続けてきました。
 今回は、繰り返される(ルフラン)祈りの中で作られ続けてきた「声の響演」とも言うべき無伴奏の宗教音楽を、ルネサンスからバロック、ロマン派、近代に至るまで集めてみました。
 固定音律楽器にはない美しい響きをご堪能ください。
 (音楽監督  雨森文也)

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