【20TH つながる魂のうた】CANTUS ANIMAE さいきんの初演物語

このブログをお読みいただいている、CAのファンの皆様(笑)はじめまして。ソプラノの西本と申します。
ソプラノには似つかわしくない“おばさま”ですので、若者のような愛称はありません。あしからず…。

さて、私がCANTUS ANIMAEに入団して早2年…主人の転勤で、生まれ育った関西を離れ、右も左もわからぬ東京に引っ越してきて「何はともあれ、合唱団に入団せねば!!」と(無謀にも)奥様と知り合いだったご縁で、団長に連れてきていただいたことが始まりでした。

入団時に、団長から「今年は、ハードだけど大丈夫?」とは忠告いただいていたものの、学生時代からウン十年合唱一筋の私は「大丈夫です!」…いえ、CAを舐めておりました^^;

その年の8月、いきなり「The Premiere Vol.3 夏のオール新作×初演コンサート」で、全くの新曲を歌うことになろうとは…。

この時歌った曲は、

混声合唱とピアノのための「平行世界、飛行ねこの沈黙」
作曲:増井哲太郎/作詩:宮岡絵美

でした。

「飛行ねこ」第一印象と“つながり”

正直、このタイトル“おばさん”には「なんじゃこりゃ!?」だったのですが、作詩の宮岡絵美さんのプロフィールを聞いて「これはいい演奏にしなくては!!」と、(勝手に)運命を感じたのです。

なぜなら、この宮岡さんという方、大阪府枚方市役所職員として公務をなさる傍ら、詩人として活動されている方なのですが…実は、私の実家は大阪府枚方市…そうなんです、故郷の方だったんです!

もう、シンパシー全開で、気合入ってしまいました!

今までも、関西の合唱団で委嘱曲を歌ったことは何度かあったのですが、このThe Premiereという企画は、作曲家と合唱団で一緒に曲を作り上げていくもの。
Vol.1が関西でしたし、以前の合唱団の指揮者がこの企画に参加されていたので、聴きに行ったことはあったものの、参加するのはもちろん初めて。

作曲家:増井哲太郎氏とのキャッチボール

作曲家の方と合唱団のキャッチボールの中で、いかに曲を作り上げていくか、そして曲を作り上げるのと並行して演奏を作り上げていくか…

毎回の練習の中で曲想が変わるなんて当たり前時には楽譜さえ変更され「じゃあ、こう歌って」…いや、“おばさん”にはハードル高すぎです!!
…なんて、増井先生にも雨森先生にも言えず、ついていくのがやっとこさ。

団員の目前で、作曲家と指揮者の“プロ”どうしのぶつかり合いも素晴らしく、その中に参加させていただけることの喜びも(いや一種のマゾ的感覚?)感じつつ…。
二人三脚ならぬ多人多脚の面白さと難しさを存分に味あわせていただきました(笑)

出来上がった曲は、題名が示す通りの不思議な世界、でもその中に「人」を感じる素敵な曲でした。

増井さんサイン

その演奏は…この演奏会のCD「The Premiere Vol.3 夏のオール新作×初演コンサート」が発売されておりますので、興味のおありの方は、ぜひお聴きいただきたいと思います。作詩作曲の若いお二人の感性に、“おばさん”は右往左往…でも、本当に濃ーい経験をさせていただきました…楽しかったですよ。

20TH演奏会について

今回の第1ステージの「智恵子の手紙」もCAの仲間でもあるあんひろ(作曲家 安藤寛子さん)とCA団員で、あらゆる実験(?)を重ねて、一緒に作り上げてきました。
あんひろの思いのこもった、本当に素晴らしい曲に仕上がったと思います。

ぜひ皆様、第一生命ホールに足をお運びいただき、お聴きいただきたいと思います。
私たちも心を込めて歌います。
ご来場をお待ち申し上げています。

☆ ☆ ☆ ☆

CANTUS ANIMAE The 20th Concert
つながる魂のうた
―3人の若手女性作曲家による新作の響演―

日時:2016/5/8(日)
開演:13:30 (開場:13:00)
会場:第一生命ホール 全席自由
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入場料:一般2,500円 高校生以下1,000円

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