2014年を振り返る:The 18th Concert ロ短調

皆様こんにちは
アルトのめぐめぐこと齋藤です。
ロ短調演奏会では礒山先生、オーケストラ、コンチェルティストなどの外部出演者の皆様のお世話担当を拝命しました。

ブログ活性化委員会より2014年を振り返るシリーズのロ短調について書いてーとご依頼を頂いたのですが
書きたいことが多すぎて困りました・・

監修を頂いた礒山雅先生がこの演奏会について3つのポイントを挙げておられましたので、
恐れ多くもそちらに紐付けして私なりに皆様にロ短調に対する思いをお伝えできれば幸いです。

3つのポイント・・

まず1点目
実践と研究の密接な共同によって作られていること

礒山先生による6回18時間によるレクチャーを受講
ロ短調ミサが作曲されたプロセス、曲の構成など丁寧に教えてくださいました。

衰弱していくバッハが何とか書き上げようとしている自筆譜のお話などとても感動的でした。
礒山先生の深く熱い思いに触れ、ますますロ短調ミサに傾倒しました

礒山先生が翻訳されたクリストフ・ヴォルフ先生のロ短調の書籍を読み込んでいる団員も多かったように思います。

そして2点目
オーケストラがピリオド楽器によって構成され
バッハが想定していたであろう音色と機能を持っていること

オーケストラは大西律子先生をコンマスとして古楽界の綺羅星のようなメンバが揃い、興奮してしまいました。
ロ短調4

他団でもオーケストラの係を何度も経験している私が驚いたことがありました。

大西先生から「コラパルテ」を書いてくださいとのお達し
器楽奏者も言葉を感じたいので、歌と寄り添う部分はテキストをスコアに記入してくださいとのこと

なんてすごいんだ、でも聞いたことはあるけど書いたことない。。
それに編成は意外に大きい。。
バッハはフーガも多く、旋律に寄り添うようで寄り添わない。。。
悩みましたが、団員から書き込みしてくれる有志を恐る恐る募ったところ多くの団員が協力してくれ
大西先生にお手渡しし、お褒め頂き、とっても嬉しかったです。

ロ短調2

テキストと音楽が一体化し、オケの皆様から最初の音が鳴ったときには目頭が熱くなったものです。

最後に3点目

声楽の編成が「コンチェルティスト方式」を採用していること
通常合唱の演奏会で外部ソロをお迎えする場合はリハーサルと本番のみいわば「お客様」的な扱いです。

バッハの時代は各パートのトップ歌手(コンチェルティスト)がソロも合唱も歌います。
ソロと合唱で裂け目がなくなる利点はありつつも歌手の皆様にかかる負担は相当なものです。

ロ短調3

コンチェルティストの皆様には本練習だけではなく、パート練習も牽引してくださり感謝しても感謝したりません。

補足として

バッハはbach(小川)でも厳しく高い山でバッハを初めて歌う団員も多く、
初回、2回目あたりの練習は惨憺たる有様で途方にくれておりましたが、
礒山先生が

「アマチュアの特権はたくさん練習できること」

とおっしゃいました。

プロは次から次へ本番がある。
アマチュアは練習したいだけ練習が出来る、これは特権だと

「そうか!!練習すればいいんだ!!」

と思い立ち、自主練習を企画しました。
何かにとりつかれたように遠くは佐賀や尾道でも練習しました。
少人数で練習すると団員の息つかいが感じられ
出来ないところはみんなで一緒に歌い、終わったらサイゼリアでマグナムボトルを飲み、、親密度はあがるばかりでした。

演奏も運営も団員全員の協力無しにはできませんでした。
これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします。

めぐめぐ こと 齋藤恵