CANTUS ANIMAE 2022年の振り返り

こんにちは! CANTUS ANIMAE(以下、CA)でベースパートリーダーを務めているシロと申します。2023年が始まりましたね。ここで、CAの2022年の活動を振り返ってみたいと思います。どんなことを考えて活動してきたのか、そして、次への展望は。多少の裏話もあるかも!?

2022年の演奏機会は、

6月    第25回演奏会

7月    東京都合唱祭

9月    東京都合唱コンクール

の3回でした。

コロナ禍により、予定していた演奏機会を取りやめる必要のあった2020年、2021年に比べると、予定のものを何とか演奏することができた一年でした。それでも直前の急病により出演できなかったメンバーもおり、状況が改善していくのを願うばかりです。

さて、2022年を一言でまとめると、「踊り頑張っていっぱい歌った」です。

  1. 第25回演奏会に向けて

1月~5月は第25回演奏会に向けての練習がメインでした(それ以外は後述)。例年と異なる課題は何と言っても「踊ること」

信長貴富先生の「東北地方の三つの盆唄」は東北の3つの民謡を題材とした曲。しままなぶ先生(岩手県出身)の演出により、内2つ(相馬盆唄、さんさ踊唄)は実際の踊りを付けて歌うステージとなりました。

CAが踊り!?

と自分たちが一番びっくり(前年の夏頃)。

2021年12月からしま先生による踊りのご指導が始まりました初回練習の時にはプロ級のお手本として岩手県出身の中野和さん(そぼろちゃん)も駆けつけてくれました。1.5時間で汗だくになるCA団員。マスクもしているし余計に息が上がります。果たしてCAは踊れるようになるのか。

そこで白羽の矢が立ったのが、おそらく団員唯一の東北(岩手)出身だった筆者でした。なんと筆者、「さんさ踊唄」の元ネタであるさんさ踊りを小学生のときから踊っていたのです。盛岡の踊りですからね。とは言っても最後に踊ったのは20年くらい前・・・。いやいや、ここで活躍しなかったらどこで活躍するんだ。

というわけで団内での踊りの練習を担当することになり、歌の練習の合間に踊りの練習を重ねました。実はCA、「遠隔地団員」という、東京近郊に住んでおらず平日練習に参加できない団員が結構多いため、自主練習用にレクチャー動画なども作成しましたね。筆者はさんさ太鼓歴10年なので、練習中におもちゃの太鼓を叩いて雰囲気を作ったりもしました。「相馬盆唄」は踊りこそシンプルですが様々な歌詞を歌いながら踊るのは難儀でしたね。アナタ、そこは踊らないとこですよ。

もう一つのチャレンジは、東北訛りで歌うことでした。楽譜上でも発音の研究は歌い手に任されており、より現地の発音に近づけて歌うことに。民謡、訛り、こぶしは、民謡発声にお詳しいアンサンブルシンガーの佐藤拓さん(岩手県出身)からお力をお借りして本質に近づくことができました。地元民が何となく感じていた訛りの傾向を整理して伝えていただき、よい体験でした。

一方、その他の曲が簡単などということはなく、地道に練習を重ねていきました。特に「銀河鉄道の夜」はCAが苦手なリズムを要求される曲で、序盤、中盤、終盤いずれも隙がなく苦労しました。

  1. 第25回演奏会

CANTUS ANIMAE 第25回演奏会 『信長貴富作品展vol.2』 〜賢治と祈る〜

2022年6月18日(土) 14:30~ @第一生命ホール

混声合唱とピアノのための音画「銀河鉄道の夜」

混声合唱とピアノのための「春と修羅」

混声合唱と二台のピアノのための「異界の門」

混声合唱による「東北地方の三つの盆唄」

https://www.cantus-animae.net/praywithkenji/

第24回演奏会に引き続き、信長貴富先生の作品を集めた演奏会となりました。

宮沢賢治の詩を元にした作品3つと、東北の民謡を元にした作品1つの演奏会でした。

「異界の門」は2021年の委嘱初演、コンクールでの演奏に続く再演。字幕演出付き。祝出版。

今回も2人のピアニスト、平林知子先生、野間春美先生のピアノに支えられて歌うことができました。

「銀河鉄道の夜」 前日当日の追い込みによって曲の細部がどんどん描かれていって、「音画」になっていきました。

「春と修羅」 修羅が得意な(笑)我々は春を美しく歌うことを楽しみました。

「異界の門」 出版譜による完全版の初演となりました。ステージに広がる異様な世界。

「東北地方の三つの盆唄」 踊り未経験の団員も、止まらずに何とかやり遂げました。2曲目の「西馬音内盆唄(秋田)」ではセリフをソロで投げかける場面もありました。久米彩音さん、目等貴士さんによる打楽器にも支えられました。

☆リハーサル風景より☆

アンコールは、

『イーハトーボ農学校の春』より《種山ヶ原》(作詩:宮沢賢治、作曲:A.ドヴォルザーク、編曲:信長貴富)

でした。

踊りと歌を合わせて、祭りの雰囲気と共に「祈る」演奏会になったのではないかと思います。

全編マスクを取って歌えたのは良いことでした。

信長先生、しま先生からは、「才能、可能性を感じる」と言っていただけたことが印象に残っています。これからもいろいろなことに挑戦していければと思います。

 3.東京都合唱祭

創団24年にして初の東京都合唱祭出場! 指揮はアンサンブルトレーナーをお願いしている谷郁さんに務めていただきました。谷さんはCA団員として活動していた時期もあり、今後もますますCAと関わっていただきたいと思っています。今のCAに足りないものを補うため、未来のCAに繋げていくために、合唱祭は貴重な機会でした。

2022年7月24日(日) @第一生命ホール

サンドストレム/パーセル:Hear my Prayer, O Lord

谷さんによる曲作りは緻密で繊細かつ壮大。多くのお客様に楽しんでいただけたようです。初出場の初々しさだけは誰も感じなかったようです(笑)。

☆演奏後の集合写真☆

CAとしては、パーセルによる原曲を2009年の第13回演奏会で歌っています。筆者が初めてオンステしたのもこの演奏会。当時からいる団員は数えるほどになっていますが・・・。

https://www.cantus-animae.net/event/history/ca13th/

合唱祭直前には、CAがいつもお世話になっているピアニストである平林先生、野間先生による「のまひら」ピアノデュオのコンサートがあり、CAメンバー大勢で駆けつけました。連弾と二台ピアノの濃密な世界を堪能しました。近年のCAはずっとお二人と共にあり、またお二人が出会う場にもなっていたと思うと感慨深いものがあります。

平林知子&野間春美 ピアノデュオコンサート 原風景を求めて

2022年7月16日(土) 14:00~ @Hakuju Hall

  1. 東京都合唱コンクール

コンクールには目的を持って臨んでいます。今回は、「単曲に集中した深掘り練習をしたい」「『春と修羅』の魅力を、より多くの人々に知ってもらいたい!」でした。

第77回東京都合唱コンクール

2022年9月23日(金) @昭和女子大学人見記念講堂

課題曲G4 根岸宏輔:智慧の湖(「遠望」から)

自由曲 信長貴富:混声合唱とピアノのための「春と修羅」(短縮版)

雨森先生による練習のほか、ピアニストの平林先生、野間先生それぞれによる「鬼練」も行われました。ピアニストの目線から「ここのピアノを聴いてほしい(鬼)」「こう歌ってほしい(鬼)」「ここを合わせたい(鬼)」と厳しい要求があり、歌い手としては目から鱗が落ちる思いです(もちろん、終始和やかです(笑))。ピアニストの先生方から率先して鬼練をしましょうとお声がけ頂くのはありがたいことです。

「智慧の湖」は、日本の若手作曲家を応援するという意味でも、取り組みたい曲でした。作品の持つ世界を捉えるのに苦労した記憶があります。ピアノとの絡み具合で印象がガラッと変わるのも面白いところです

今回の「春と修羅」には特別なことがありました。「I」と「II」の2部構成で、時間の都合上、コンクールでは「II」のみが演奏されることが多い本曲。しかし、「I」があってこその「II」の魅力があるのも事実。そこで、時間に収まるように「I」と「II」両方を含めた短縮版をコンクールで演奏できないか、と信長先生にご相談しました。ご快諾頂き、今回だけの特別な「短縮」方法をご提案頂いて、演奏することができました(楽譜に元々記載の短縮方法ではなく)。作曲家が思う「大事なトコロ」を垣間見ることができたというのも、価値あることだったと思います。

結果は全国大会出場なりませんでしたが、コンクールを聴きにいらっしゃるより多くの方々へ届けられたのではと思います。

☆閉会式後、賞状とパシャリ☆

 5.勉強会とMonthly Concert

CAの特色なのですが、演奏会やコンクールでの演奏曲以外に、演奏曲と関連する曲を練習することがあります。雨森先生の「作曲の背景を深く理解してほしい」という思いに応える形ですが、やはり関連曲を知っていると、楽譜を読んだ時に気付くことが増え、音楽に深みが増すことを実感しています。

2022年は団内のみの「勉強会」と公開型の「Monthly Concert(以下、MC)」という形で、沢山の曲を歌いました(CAはいつでも見学ウェルカムなので、実態はあまり変わらないのですが)。雨森先生が資料を作ってくださり、それがとても勉強になります。

それぞれボリュームのある曲ですから、それまでの一月は必死で練習しました。走り抜けた一年でした。

2021/12/25 MC 信長貴富:「越境するアンセム」「鉄道組曲」(https://www.cantus-animae.net/2021/12/31/20211225mc_report/

1/9 MC 「ドイツ音楽」シュッツ、バッハ、ブラームス(https://www.cantus-animae.net/2022/01/15/20220109mc_report/

2/5 勉強会 「シューマンを識る」 (雨森先生の「CANTUS ANIMAEはどこへ行く vol.4」で少し触れられています→ https://www.cantus-animae.net/profile/202203_dokoiku/

10/15 勉強会 バッハ:「イエス、わが喜び」

10/16 勉強会 フォーレ:「レクイエム」「ラシーヌの賛歌」「マドリガル」

11/12 勉強会 モーツァルト:「レクイエム」

11/13 勉強会 信長貴富:「新しい歌」「そうそうと花は燃えよ」

12/3 勉強会 ピツェッティ:「レクイエム」「3つの合唱曲」

12/4 勉強会 ブラームス:「ドイツ・レクイエム」

2/5の「シューマンを識る」では、ピアニストの野間先生がピアノソロを、筆者が歌曲「献呈」を披露(ピアノは団員のさやぽん)するなど、ジャンルをまたがっての音楽会となりました。コンクールの課題曲G2に触発された内容でした。

10月以降は主に、2023年の演奏会に向けてでしたが、果たしてプログラムはいかに。

肝心の演奏曲は、昨年7月から練習を開始しています。

第26回演奏会について、現在公開されている情報は下記のとおりです。意外ともうすぐですね。

2023年5月20日(土)午後開演予定

@第一生命ホール

信長貴富:Sämannー種を蒔く人ー ※混声版委嘱初演

信長貴富:虹の木 ※混声版委嘱初演

G.フォーレ:『レクイエム』ニ短調 作品48

ポジティブオルガンと弦楽五重奏版による(編曲:信長貴富)

乞うご期待。

いっぱい歌いたい、欲張りなCAでした。

そして未来の夢を実現するため、年始から楽しい練習が始まります。

今年も沢山歌います!

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